コミュニケーションで助け合う

不安やなやみを他の人に相談することは,有効な対処法です。話すことで気持ちが落ち着いたり,手助けが得られたり,解決の糸口が見つかったりすることも多くあります。

不安やなやみを話すことは弱いことだと思ったり,ずかしいと思ったりするかもしれません。また,相談相手にめいわくけるのではないかと心配になることもあるでしょう。

不安やなやみなど自分のことを話すことや,相手の話を聞くことで,友達としんらい関係が生まれたり,たがいを理解したりすることができます。

だんから,相手の気持ちを考えてコミュニケーションをとり,困ったときには助け合うことが大切です。

友達が,調子が悪そう,イライラしやすい,1人になりたがるなど,いつもとようすがちがっていることがあるかもしれません。

友達が困っているようであれば,「調子はどう?」と声をけてみましょう。

自分から不安やなやみを相談することが難しくても,声をけてもらうと話がしやすくなる場合があります。

● 聞き方

  • 友達が不安やなやみを話しているときは,真剣しんけんに聞く。
  • 「心配しているよ」という気持ちを伝える。
  • 「話してくれてありがとう」という感謝を伝える。
  • 落ちみがひどかったり,自分を傷つけていると分かったときは,自分と友達だけで解決しようとせず,周りの人に相談する。
  • 命に関わることは秘密にせず,周りの人に相談する。

注意

以下の行為こういはやめましょう。

  • 無理に話を聞き出す。
  • 自分の意見をし付ける。
  • 友達や友達の話を否定する。
  • 友達の話を他の人に話す。
  • 真剣しんけんに聞かない。