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「持続可能な開発」って何?
「持続可能」とは、「ずっと続けていくことができる」という意味ですが、
「持続可能な開発目標(SDGs)」においては、「今、地球上に住む私たちだけではなく、
将来の世代の人々もずっとこの地球で暮らしていくことができる」ことを意味します。
近年、世界では、人間の社会活動が急激に活発になったことにより、地球温暖化による
世界的な規模での異常気象が起こったり、環境破壊により野生の動植物の絶めつが起こったり、
人間が使うことができる天然資源がつきてきてしまったりという問題が起こっています。
私たちの子どもや孫たちの世代にも、豊かな自然があり、みんなが健康でじゅう実した生活を
過ごすことができるよう、地球環境を壊さず、資源を使い切らずに、より良い状態を持続することが
必要です。
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「持続可能な開発」って何?
そして、SDGsにおける「開発」とは、このような、より良い状態を持続するために、
「全ての人々にとってより良い世界をつくる」ことを意味します。
世界には、十分に食べられなかったり、きれいな水が飲めなかったり、電気が使えなかったり、
学校に行けなかったり、病院に行けなかったりする人たちがいます。そのため、「持続可能な開発」を進めるためには、地球環境を守る際には、貧困に苦しむ人々や社会的に弱い立場の人々もふくめて、
全ての人々の人権を守りながら、経済を発展させていく必要があります。
つまり、環境、社会、経済のバランスを考えながら「より良い世界をつくる」ことが重要となります。
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「持続可能な開発目標(SDGs)」は、どのように決まったの?
SDGsは、「このまま地球環境が悪化し続けたら地球がもたない」という強い危機感と、
「開発途上国を中心とした貧困問題の解決に向けて経済発展のための開発が必要」という
課題の認識をもとに、「環境問題」と「開発」の両方に関わる様々な課題を検討してまとめられ、
2015年9月に国際連合の国際総会で決められました。
国際連合に加盟する193のすべての国が賛成し、2030年までの達成が目指されることとなりました。
SDGsの計画書には、目標達成のために「誰一人取り残さない」ことが明記されています。