カイコガ

  1. カイコガは野生のクワコをかいりょうし、きぬ糸を取るためにつくり出された虫です。
    およそ4500年前、中国の黄帝がようさんをめたといわれています。

  2. カイコガは、よう虫のときのふくきゃく(はらにある、あしのようなもの)が弱く、野生では生きていけません。
    また、歩き回ったりにげたりはしないのでとくべつなし育箱もひつようありません。

  3. 通常、クワのがよくつ春と夏の2回発生するが、人工のえさをあたえればいつでも
    し育することができます。ただし、一度クワのを食べたカイコガは人工のえさを食べなくなります。

  4. カイコガはモンシロチョウと同じように4回だっ皮をし、5れいよう虫になりさなぎになります。
    よう直前になるとえさを食べなくなり、体全体がすき通ったようになってくるので、
    まゆ作りのための場所をじゅんびしましょう。

  5. まゆ1個が入るくらいの大きさの(まぶしとよぶ)を作り、その中によう虫しかえます。
    まゆ作りは2日間くらいかかります。さなぎの期間はふつう2週間前後です。

  6. せい虫早朝、えきを出してまゆの一部をしめらせ、まゆの糸をかき分けるようにしてあなをけ、
    まゆの外へ出ます。その後、せい虫交尾、さんらんし、死んでしまいます。
    1ぴきのめすがうむたまごの数はやく500こです。

  7. カイコガのせい虫は、目はあまり見えません。口はあるが食べものを食べず、何も飲みません。
    また、はねはあるがとぶことができません。羽化から1週間ほど生きます。