理科で学習したSDGs

  • ものを燃やすたちのらしと環境

    豊かな生活を支える燃料

     たち人間は、大昔からずっとものを燃やしてきました。
    暗い夜には明るくするために、寒いときにはあたたかくするために、
    食事のときにはおいしく安全に食べるために、らしの中のいろいろな場面で
    ものを燃やしてきました。


     また、近年では、燃料を燃やして自動車や飛行機などを動かしています。
    生活に欠かせない電気もその多くは燃料を燃やしてつくり出しています。
    宇宙へ行くためにも燃料が必要です。
    このように、人は燃料を燃やして豊かな生活を送っているのです。
     ところが、石油や石炭、天然ガスなどいろいろな燃料を、
    非常にたくさん燃やすようになると、さまざまな問題が起こるようになってきました。

  • ものを燃やすたちのらしと環境

    燃料を燃やして起こった問題(ロンドンのスモッグ)

     ものを燃やすと、すすやなどをふくむや黒い色のけむりが出ることがあります。
    このけむりときりが混ざり合ったものはスモッグといわれ、人の体には悪いものです。
     イギリスの首都ロンドンは、きりがよく出る町として知られています。そのロンドンではかつて、工場で燃料の石炭をたくさん燃やし、家庭でも暖ぼうのために石炭を燃やしていました。
     寒い冬には、ほかの季節より石炭の使用量が増え、けむりも多くなります。
    そのため約70年前の冬に、スモッグが原因で1万人以上の人々が病気になったり、
    なくなったりしました。これは、多くの燃料を燃やしたために起こった災害です。
    このようにものを燃やすことは、環境を変化させ、人だけでなく、
    多くの生物に害をおよぼすことがあります。
     その後、ロンドンの人々は、使う石炭の量を減らしたり、
    工場から出るけむりの量を減らすしくみを考えたりして、災害を防いでいます。

  • ものを燃やすたちのらしと環境

    環境を守るために

     たちは燃料を燃やして便利な生活を送るだけでなく、
    そのえいきょうを科学的に考えて、燃やす量を減らしたり、
    燃やす方法をくふうしたりしなくてはなりません。
     そうして、たち人や全ての生物が生き続けられる環境を保つことが大切です。